天満堂へようこそ -2-

ここだ、と牢の前に立たされる。
自分が張った結界とは言え良くできたものだ。
牢自体にも何かの特殊な力が加わっている。これは天王だろう。

「リアム」

そう言ってもうつむいたまま何かを言っているだけでこちらを見ようともしない。

「あのままだ。何を言っているのやら」

聞き取れるように近くへと行く。
黙視で状態を見るが牢に変化はない。魔方陣も崩れてはいない。
が、良く聞くと___

「おっさん!自爆の呪文だ!拘束はそのままに牢を解除してくれ!」

手をパンと合わせる音が聞こえた後、すぐさま牢にかけより口にハンカチを入れる。

バン!と音がしたと同時にリアムの右腕が飛ぶ。

「くそっ!リアム大丈夫か?」

「まだ私の事を心配してくれるのですか?」と頭の中に声が聞こえる。
ハンカチを外すと、ため息を一つついてこちらを見る。