天満堂へようこそ -2-

「母でもわからんか?」

「天王の本に……でも、リアムが読める訳はないわよね……
あと出来ることは基本だけよ?一文字ずつ消していくだけ」

「それしかないか……」

「そういう事だ。ユーリ一緒に消していく作業を手伝ってほしい。お前言わないだけでかなりの魔力あるだろう?それに私並みに''見えて''いるはずだ」

「はい......隠していたわけではないのですが、陛下は知っておられます」

「だろうな。母、奏太を頼んだ」

「血はもう出しちゃダメよ?それに獣化もしたんでしょ?臭いがするわ」

「獣化はしたくないが仕方なかった。もうすることはないと思う」

では行ってくると一言言い、天界のいつも借りている部屋に戻る。