天満堂へようこそ -2-

「そして、その辺りを飛んでいるのが花の妖精です。蜜などが好みで、小さな集落に住んでいます。川の近くの草むらによくいます」

「幻界は妖精だらけか?魔界なんて魔獣やらマグマの川やらそんなんばっかだぞ?虫も可愛くないしな」

「空の色はここは中間と行ったところでしょうか?」

「だな。だが魔界の奥の方は月の明かりも届かないほどに暗い。天界は俺から見たら明るいぐらいだ。分かりやすいのはやはり人間界だが」

「そうですね。幻界も月に一度明るい月の日があります。それは人間界の影響とも聞きますが実のところ証明されておりません。姫ならばかなりの書物をお読みですので知っているかもしれませんが」

「歩く禁書だからな。
一つ聞きたい。ユーリ、お前の魔力はどの程度だ?」

「そうですね......ルーカス様や姫には到底及びませんが、主に保護魔法は得意です」

「攻撃は?」

「無いものと考えてください。恥ずかしながら身を守る程度ですし、使えばすぐに魔力が無くなってしまいます」