「リアムさん!」

シーっと口に手をあて静かにするように言われる。

部屋に招き入れ、こんな時間にどうしたのかを聞く。

「こちらにつくのが遅くなってしまいまして、迷ったのですが、雨が降りそうでしたので」

「そうなんだ、今ストーブつけるから座ってよ」

そういい、紅茶だったなとお湯を沸かしに行く。
起きたついでに自分の分も入れ、炬燵に入る。

「結月さんに連絡は?」

「急に来ることが決まったのでまだ。それに、このような時間になってしまっては女性の部屋ですし......」

「それもそうですね」と暖かいマグカップを渡す。

有難うございますと手にとってもらい、話を聞くことにした。

「もうルーカスが来てるんですね。匂いがしますので。それに、奏太さんからも」

「うん。薬があまり効かないみたいでさ、困ってるんだけど」

「そうですか、その事もあって早く来たかったのですが、明日のお仕事の方は大丈夫ですか?よかったら眠ってください」

「大丈夫。眠くなったら言うから」