天満堂へようこそ

「そうだよ。噛めって言われたり、お使いさせられたり…人間には僕の声聞こえないからさ、ワンワンとしか。でも楽しいよ?」

「ならば良いのですが。
でも、お湯又は熱気が弱かったのでしょうね」

「オシッコだけど」

「きっかけにはなりました。お手柄ですよ」

「あ、姫見つけたみたい」

「ですね。早速手がかりを見つけた様ですよ?」

座り込みながらブツブツ言い本を読んでいる姿は、朝新聞を読んでいるオジサンさながらに似合っている。

「右だ」そう言ってさっさと行くので、急いで後を追いかける。

「なぜ右なのですか?」投げられた本を受け取り聞いてみる。
ページを捲っても何が書いてあるか全く分からない。