天満堂へようこそ

「美味しく無かったですか?」

「いえ、俺、ばあちゃん死んでから…その前も…ずっと1人でパンばっかだったんで」

「そうでしたか。
では、私も食卓でお茶を頂いても?
一人よりは美味しくなるかと」

「ありがとうございます」

「泣かないでください。今は姫もいますし、奏太君がどの様な経緯でこちらにいるのかは分かりませんが、姫が認めた人間です。
あの方は情に厚い方。家族のように一緒にいてくれるでしょう」

「そうでしょうか?」

「そうですとも」

その時に見た笑顔を天使の微笑みとでも言うのか、ついうっとりしてしまった。

カプッ…ツンツン…

「何でしょう?」

「僕もミルク欲しいです」

「ありますよ。温めますね」

温めたミルクを自分の足元においてくれる。
寂しくないように…