ルーカスに材料を頼み三日は余裕がある。
今作っている薬には間に合うだろう。

それにしてもまだ夕方だとゆうのに暇だ。
いつものことだが。

「ムー、お前二階の作業場に来い」

そういって上がらせようとしたが、階段が上がれないらしい。
仕方なく抱いて二階に上がったが、よく考えたら犬の布団がない。
そもそも、犬に布団がいるのか?

適当に使っていた座布団をベッドの側に置き、
水とトイレシートを置き、ここで排泄はするようにといった。

「さて、ここの薬品だが...
さわるなよ?」

「椅子の上は?」

「さわらないのであれば構わん。
客が来たらわかるだろう?
今から作業するから教えてくれ」

「わかりました。
えっと...」

「私の名前は教えただろう?」

「ご主人様?」

「あはは。
それもいいが、私はお前を気に入っている。
幻界では皆、姫と呼ぶから姫でよい」

「はい、姫。

でも僕眠いです」

「そうか...子犬は寝るんだったな。
そこの座布団で寝たらいい。
客は...」

「それは気づくので」

「そうかなら任せた」

そういって色々な薬草を煎じ、とかげの尻尾は専用の機械で乾燥させる。
乾燥だけで一日はかかるだろう。

その間にいくつか乾燥させた薬草を混ぜ煎じては種類に分けて瓶に詰めていく。