「……ねぇ、快斗ってなにが好きなの?
バイクが好きとかお肉が好きとか、……女の子が好きとかは知ってるけど」


「オールジャンルでってこと?」


「うん。」


「なにかなー。バイクと肉言われちゃうとなー。
……そういえばさ、桜子ちゃんは毎日来るの?お見舞い。」


「え、だめ?」


「いや、そうじゃないけど」


……嫌、なのかな…
いつもの快斗なら毎日来てって言いそうなのに…


「そ、そういえば快斗はゆっきーさんの彼女見たことある?」


深く聞くことはできず、私は話を変えることしかできなかった。


「っていうか俺の元カノ。」


「え!?」


え、快斗から乗り換えたってこと?
ゆっきーさんに?本当に?


「快斗は超遊びだったのに彼女は超本気で、快斗に遊ばれてたって知ったときに泣きつかれてさ。
いろいろ話聞いてたらいつの間にか俺に惚れられてた、的な。」


「……すごいね…」


「ちなみに桜子の前の女だよ。」


「あー…なんかすみません…
……でもゆっきーさん好きなんだよね?」


「んー、たぶん?」


たぶんって…なんだそれ…
好きだと言っといてよ……

…待てよ?ゆっきーさんたちは快斗と女の子が性行為してるのを見てたわけでしょ?
その女の子と付き合ってるの?


……すごいなぁ。


「でも面倒だから別れたくなってきてる現実。」


「え!?え、そうなの?」


「んー、まぁそんなもんでしょ?」


……ゆっきーさん優しいと思ってたのに…そういう人なのか…