暴走族に恋をする。




で、黒崎くんとオチケンさんはそいつらを引きずるようにこっちに連れて…いや、持ってきた。


「こいつらなんなの?」


「こいつを襲ってたんだよ。
しかも桜子ちゃんまで襲おうとして!」


「へー、相手が悪かったなぁ。」


なんて、黒崎くんはこの男たちを楽しそうに哀れんだ。
……笑ってるんだか、哀れんでんだか…


でも、よくよく見ると普通の高校生か、いっても大学生くらいの若い男だった。


「……莉奈…大丈夫?」


私の腕のなかで、莉奈は小さくなっていた。
それだけきっと怖かったんだ…


「とりあえず警察だな。」


そういってゆっきーさんはスマホを取り出した。


「え、でも俺ら頼まれただけで!」


「……頼まれた?誰に。」


今まで見たこともないくらい、怖い表情をした快斗がそう問いただしても、答えは返ってこなかった。


「警察につきだされるのと、今から俺らに半殺しにされるのと、大人しく喋って解放されるの
どれがいいかって聞いてんだよ。」


いや、それちょっと脅迫ではないか…?


「……池田、結希…」


「え?」


池田、さん?


「結希が…友達に裏切られたからって泣いてたから…」


……裏切られた?
え?でも…陰口言ってたのは池田さんなんじゃ…


「だからってこんなことしていいと思ってんのかよ。
ま、俺らは優しいからもう殴らねーけどよ。」


……とにかく、許されたことじゃないから、私はスマホを取りだし、迷うことなく110番した。


「実はそこの女が一番怖かったりするんだよ。」


なんて、黒崎くんがいっているけど


『はい、警察です。
事故ですか?事件ですか?』


私は正しいことをしたいだけだ。


「え、ちょ「女の子が男二人に強姦されそうになりました。
犯人はその場で捕まえました。」


快斗は、私のスマホを奪ってそう言った。