「汚いけどどうぞ。」
とりあえず部屋に入って勉強机にコップを置き、テーブルを出した。
このテーブルを出すのすら、久しぶり。
「めっちゃ綺麗じゃーん。」
「おい、暁斗!
ちゃっかり桜子ちゃんのベッド座ってんな!
お前は床だ!!」
「はぁ?別にいいじゃん。」
「ダメに決まってんだろ!」
「どっちでもいいから静かにして。
快斗も座りなよ。」
「……うん。
ほら、暁斗おりろよ。」
結局快斗は暁斗くんをベッドから下ろし、一緒に床へと座った。
「で、どうしたの?
暁斗くん、なにか用事があったんでしょ?」
「あー、だってフラれて家にいたんじゃ気が落ちるっていうかさぁ…
なんかパーっとしたい気分なんだよ。」
「そういえば莉奈はなにかいってたの?
なんでダメだったの?」
……まぁ、好きじゃないとかなら仕方ないけどさ…
「んー、俺だけはダメなんだとさ。」
「え、それだけ?」
「とりあえず俺のことは好きじゃないんだってさ。
でも付き合ってれば好きになる可能性もある。
でも俺だけはダメだっていってた。」
「そっかぁ…」
……やっぱり、池田さんのこと気にしてるのかな…
池田さんが暁斗くんのことが好きだから…
「で、諦めんの?暁斗は。」
「んー…」
「たった一回フラれたくらいで諦めんなよ。
俺なんて絶対無理だと思ってたのに桜子ちゃんと付き合えたんだし。
一回コクったんならこれからじゃん。」
「……ふぅん…
快斗いいこと言うじゃん。」
「でしょ!?
ご褒美にキスして!」
「意味がわからない。
それより暁斗くん。まだ頑張りなよ。
私、暁斗くんには頑張ってほしいもん。お似合いだしさ。
ね?」
「……うん、そうだな。」
莉奈がなにか不安に思うことがあるなら、私たちで解決してあげたい。
それで莉奈が笑顔になるなら……


