━━20分後
「やっとだ~。」
「思ったより待つんだなー、プリクラって。」
「一回がちょっと長いからね。」
「なんかうまく写るコツとかないの?」
なんて私に聞きながらも、快斗は髪の毛を整えていた。
「んー、恥ずかしがらないことかな。
不自然にならない程度に目を大きくして、顎を引く。
まぁ基本中の基本だけど、慣れれば自分のよく写る顔がわかってくるよ。」
と財布を開けると、100円玉が1枚しかない。
「…快斗、300円ある?」
「え?うん、あるよ。」
よかった。心からよかったよ。待ってるときに見とくべきだった。
「ごめん、あとで返すね。」
「えー?別にこのくらい奢るのに。」
「やだ。さっきのご飯もおごってもらったし。
この髪の毛もあのときの服も買ってもらったし…」
「そういうところはそんな真面目にならなくていいよ。
お金入れるよー。」
……お金って大事だよ?


