暴走族に恋をする。




━━で、ゲームセンター到着しました。


「なにやるの?」


「桜子ちゃんはどういうのやったことある?前。」


「あんまり来たことない。
小さい頃、お父さんとお兄ちゃんと来たくらいだもん。」


「え、そうなの?」


「子供の頃だから子供の乗り物乗ったり、メダルゲームくらいだよ。
だから快斗が教えてよ。」


「じゃああれ!!」


と、快斗が指差したのはいきなりプリクラ。


「俺撮ったことないんだよね~。」


「プリクラかぁ。
快斗はちょっと可愛い系だから可愛く写りそうだね。」


これはさすがに経験がある。
小学生の頃から撮ってきたしね。

でも、3年たってるだけあって全部知らない機種だ。


「さすがに土曜日だけあって混んでるね。」


「桜子ちゃんとなら何時間でも待てるよー。」


「そういう適当なこと言われると反応に困るからスルーしてもいい?」


「……って聞かれる方が辛い…」


ならぜひとも私にはその適当発言、慎んでいただきたい。


「ってかさ、桜子ちゃんってそれスッピン?」


「え?うん。もちろん。メイク道具とかもってないし。
…お兄ちゃんがいた頃は私も自分でメイクとかしてたけど…捨てたし。」


……そういえば、あそこでメイクしてる子もいるや。
たしかに…彼氏とのデートで…しかもデートらしいデートは初めてで、ノーメイクってどうなの?

高校生にもなって。


「でも、スッピンでそんなに可愛いなら化粧は必要ないよね。」


……でもねぇ…

見た目いかにもハデな快斗の隣にノーメイクの女って、ちょっと釣り合ってないよね…