暴走族に恋をする。




「ね、明日は全く会えないの?」


「え?んー…まぁそんなこともないんだけど、わざわざおしゃれをして出掛けるような時間はないかな。

近くの公園で少しだけとかなら。
あ、それかうちに来るとか。」


「え!?え、いいの?」


「まぁ…明日はお父さんしかいないから。
お父さんはすっごい優しいよ。明日はお母さんがいないから。」


「…じゃあ行きたい。」


「うん、おいでよ。
一緒に勉強しよ。」


「そこは結局勉強なのね。」


だってせっかく来るならね。
今日遊んだなら明日は勉強だよ。


「お昼ご飯は家で食べる?お父さんいるけど。」


「…まぁ、いいなら…」


「お母さんは朝から夜までいないから、まぁいつでもおいでよ。
お父さんには言っとくから。」


「やべー、めっちゃ楽しみ。」


…私も。毎日会いたいと言ってくれるから、それだけで嬉しい。


「あ、そういや塾っていつから?」


「あー、月曜日まで休みで、火曜日から再開みたい。」


…塾、か。
なんか、快斗や黒崎くんたちといると、本当に塾の必要性を感じなくなってきちゃったな。


「…塾、めんどくさいな。」


「え?」


「お金の無駄だよね。」


黒崎くんに利用されているだけで私の学力があがるなら、塾なんて必要ない。

…私、なんでお母さんのご機嫌ばっかり伺ってるんだろ。


「なら、やめればいいのに。」


「無理だよ。お母さんが納得する理由を説明できないもん。」


この人たちに勉強教わってます、なんてさ…黒崎くんたちをお母さんに紹介しても絶対信じてもらえないから。


「なら、サボっちゃえば?」


「……え?」


「俺らといればいいじゃん。」


……サボり、か…
でも…すぐお母さんにバレちゃうかな…


「……考えとく。」


無断欠席なんて、絶対すぐに連絡が行く。
お母さんにすぐバレちゃうよね……