「桜子ちゃんは?勝ったらどうする?」
「えー、んー…
まぁ…快斗が正義感溢れる強い人間ならそれでいいかな。」
「正義感ー?」
「ルール守って、もうタバコを人の鞄にいれたりしないこと。」
「うぇ!?バレてた!?」
「バレバレ。」
持ち物検査をしたあの日、本当に一瞬で人の鞄に入れたところを私は見逃さなかった。
「…まぁ、もうタバコ吸ってないし…」
「忘れ物して他人のを無理矢理奪ったり、自動販売機に割り込んだり」
「…いろいろ見られてたんですね…
でも桜子ちゃんと付き合ってからは一回もそういうことしてないよ!」
「それだけじゃなくて
もしそういう人を見かけたらそれを止める強さも持ってほしい。
………快斗なら、わかってくれるよね?」
基本的ルールが守れない人は、必ず誰かを傷つけてるって。
たとえ人に迷惑をかけないと勘違いした未成年の飲酒でさえ、喫煙でさえ
親はきっと悲しむから。
国民を思って働く人の血が流れてる快斗なら、わかってくれるよね。
「………ん、わかった。
ま、まずは俺に勝つことからだけどね!」
「黒崎くんたちに頑張ってもらいます。」
「………ずるい。」
いや、秀名首席入学の快斗が、なんとか合格できた私に勝負を挑む方がよっぽどずるいと思うけどな。
学力の差が広すぎるの知ってるくせに。


