ピピピピッ ピピピピッ

「もぉ〜ウルサイなぁ」

まぶたは重いから開けない。
手探りでスマホを探して手探りでボタンを押す。

もー朝か…学校行かなきゃ。

そう思ってやっと目をあける
重い体を持ち上げて洗面所へ向かう。
顔と歯を洗っていつものようにリビングへ

「お母さーん。今日の朝ご飯なに〜⁇」

そう言いながら台所へ行くと
驚いた顔のお母さんがいた。

え。なに。ものすごい寝癖とか
おっかしいなぁ〜鏡見たときは無かったよーな…。

そう思いながら頭を触っていると

「おはよう。早速今日から友達と遊びに⁇」

お母さんが笑いながら言ってきた

「えー何言ってるの⁇学校じゃん」

「え。あんた昨日卒業したでしょ」

「えっ……。」

一瞬頭が真っ白になった
そうだ…
もうみんなと毎日のように会えないんだ…
悲しい気持ちに浸ってると

「今日は陽奈乃ちゃんの家にでも遊びに行ったら?」

「うん。そーする。」

昨日の事も聴きたいしね。
どこの高校に受かったのか。

碧にも声かけようかな?
ううん。あいつの事だから絶対寝てる。
寝さ起こしに行くの面倒だから辞めておこう。

急いで支度をしてひなのの家に向かった