「大地、入るよ?」 遠慮がちに洗面所のドアを開ける。 お風呂場からは、シャワーの音が聞こえてきていた。 ──トントン。 私はお風呂場のドアを軽くノックする。 「大地、呼んだ?どうかしたの?」 すると、お風呂のドアが開いたかと思えば…… その隙間から湯気に混じって、ボディーソープのいい香りがしてきて。 「美月、悪い。シャンプーなくなってたから、詰め替え取ってもらっていい?」 「……っ!!」