「眠り姫、お目覚めはいかが?」 ドキドキしてんのを隠すようにおどける俺。 すると、美月の視線がゆっくりと俺に向けられた。 長時間眠っていたせいか、美月の頬は紅潮し、瞳は潤んでいて。 うわ!なんかエロいんだけどっ……。 そんな顔で見んの、反則だろ。 耐えきれずに咄嗟に視線をそらす俺。 やっベー、心臓破裂しそう……。 俺は手の甲で口を隠す。 「……え?大地?っていうか、ここどこ!?」 やっと俺の存在に気付き、美月は飛び起きるようにして体を起こした。