俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



「じゃあ、これでちょうど6人だし、このメンバーで決まりだな~!」



渡瀬くんはまとめるようにそう言うけど。


待ってよ、ほんとにこのメンバーで決定なの?


私はひとりひとりの顔を見ていく。



「美月、修学旅行楽しみだな」



嬉しそうに微笑む大地。



「このメンバーなら絶対楽しい旅行になるよな!」



テンションマックスの渡瀬くん。



「じゃあ、俺、みんなの名前黒板に書いてくるわ」



淡々と行動に移る田口くん。


それから。



「土屋さん、黒崎さん。一緒の班になってくれてありがとう」



緊張で顔を強ばらせながらも、どこかホッと安堵しているような野原さん。



「こちらこそ、よろしくね~♪私のことは“愛美”でも“あいみん”でも好きなように呼んでねっ!」



ぶりっこ全開の愛美。


そして、私を合わせて6人の、なんとも異色な組み合わせ……。