黄色い悲鳴、イコール、転校生は男子だった。 「超カッコイイ~~ッ!!」 耳をつんざくような奇声に、眉間を寄せる私。 声の主は、すぐ後ろの席の愛美。 ほんと、うるさいんだけど。 ため息しかでて来ない。 「じゃあ、向日くん。みんなに自己紹介して」 ……え? 「はい」 “向日”という名字に反応した私は、そこで初めて転校生の顔をまともに見た。