なんだよ、美月のヤツ、もう部屋に戻っちゃうのか。
美月ともう少し話したかった俺は、少し物足りなさを感じながらも、3か月間俺が使わせてもらう部屋の整理をすることにした。
俺の部屋は、美月の部屋の真向かいにある6畳はある洋室。
元々、この部屋は物置部屋だったらしく、大きなタンスがある以外は何もない。
俺は、自宅から毎日少しずつオヤジの車で運んでおいた荷物をひとつずつ片づけていく。
荷ほどきをしてると、昔のアルバムが出てきた。
美月と一緒に見ようと思って持ち込んでおいたんだ。
「うお、懐かし~!」
俺は、いったん手を止め、アルバムのページをまくっていく。
ブランコに揺れられながら、満面の笑顔の俺と美月。
あー、幼稚園のあとは必ず幼稚園の近くにある公園で遊んでたよな。
まだこの公園、あんのかな。
行ってみてーな。