この街を離れた大地の傍にずっといたのは、その志歩ちゃんなんでしょ? 私との思い出より、志歩ちゃんとの思い出のほうが多いんでしょ? 「志歩は、複雑な家庭事情抱えてて。こっち来てからも、そのことでたまに電話やラインで相談受けてた」 「……っ」 ──“志歩”。 大地、その子のこと、呼び捨てにしてるんだ……。 それだけでショックで。 見たこともないその子に、今、私、ものすごく嫉妬してる……。