「なんてなっ?俺、実は好きな子できちゃった!」
「えぇ~っ!?」
タケルくんの、好きな子できちゃった宣言に、ちょっと残念そうな愛美。
「誰なの?タケルくんの好きな子って。あたしたちが知ってる子?」
愛美がすかさず質問すると。
「うん。あいみんがよ~く知ってる子だよ」
そう言うと、タケルくんは視線を遠く右の方にやった。
タケルくんの視線の先を追ってみると。
その先にいたのは、……シオンだった。
「俺、あの子のこと少し誤解してた部分あったんだけど、昨日一緒にいたらすげーいい子だってことがわかってさ。俺と趣味も合うし、もっとお互いのこと知っていきたいな~って思ってる」
そう言ってはにかむタケルくんは、優しい顔をしていた。



