公園につくと、私たちはいつものように追いかけっこをしたり、滑り台をしたり、最初は楽しく遊んでいたのに。


ブランコに揺れながら、公園の時計を気にする大地を見て、お別れの時間が迫っている現実を突き付けられ、胸が張り裂けそうなくらい辛くてたまらない。


もう、大地とこうやって一緒に遊べるのはこれが最後になっちゃうのかな……。


もう、一生、大地に会えないのかな……。


だって、お母さんが言ってた。


北海道は、すごく遠いって……。


今日までこうして毎日会って、一緒に遊んでいた大地が、あと数時間後にはこの街からいなくなってしまうなんて。


明日からは、もう大地に会えないなんて。一緒に遊べないなんて。


そんなの嫌だよ。


行かないでよ、大地。


お願いだから、行かないで……。



ブランコから見える景色が、涙で歪んで見える。


空はこんなに綺麗な水色をしているのに。


大地がいない世界を想像するだけで、その色さえもなくしてしまいそうで怖かった。