「いい加減、素直になんなよね!」 「……っ」 愛美はそう言い捨てると、部屋のドアをバタンと閉めた。 え、ちょっと、愛美? ほんとに閉め出されちゃったし。 もぉ、なんなのよ。 急に素直になったり、私の背中押してくれるようなことしたり。 愛美のことなんて、嫌いなのに、大嫌いだったのに……。 けど、ちょっとだけ。 ちょっとだけ、見直した……。 ありがとね、愛美──。