「それなら、もう夕食の時間だからそろそろ移動しようぜ」
「うん。待ってて。今、愛美も呼んでくる」
私は一度部屋の中に戻ると、愛美に声をかける。
「待って、もうすぐ終わるから!」
「じゃあ、廊下で待ってるから早くね」
愛美にそう言い残し、先に部屋を出て、みんなと一緒に待っていると。
やっと部屋から出てきた愛美。
愛美は少しうつむき加減で、みんなと顔を合わせづらそうにしていた。
「愛美、遅いよ。早く行かないと、私たちまた先生に怒られる」
私がそう声をかけると。
「……その前に、」
愛美は、小さい声でそうつぶやく。
何か言おうといてるんだと気づき、みんな黙って愛美のことを見ている。
「さっきは、みんなに迷惑かけて、本当にごめんなさい……」
愛美は、そう言うと、頭を下げた。
あの頑固で素直じゃない愛美が、みんなにちゃんと謝ってくれたことに、私は驚きを隠せなかった。



