俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~




要と菜乃花とも合流して、なんとか私たちは宿泊先のホテルへと到着した──。


ロビーで待ち構えていたのは、引率の先生たち。


その中にいた、担任の木村先生が私たちを見つけるなり、血相を変えて小走りで駆け寄ってくる。



「今、何時だと思ってるの?とっくに集合時間の5時が過ぎてるわよ!」



先生が怒るのも無理はない。


だって、もう余裕で一時間は過ぎていたから……。



「すみせんでした!」



みんなで頭を下げて謝る。



「途中、電車を乗り間違えてしまって……、」



要くんがすまなそうにそう付け足す。


これは、言い訳ではなく本当。


焦って電車に飛び乗ったら、反対方面の電車だったんだよね……。



「先生、このとおりですっ!許してっ?」



手を合わせて、上目遣いで可愛く謝るところがタケルくんらしい。


でも。


「いくらそんな顔してもダメです!みんな、どれだけあなたたちのことを心配したと思ってるの?あとで反省文を書いて提出すること!」



先生にビシッ!と言い捨てられてしまった。