「美月、大丈夫だから泣くな」
「……っ、」
私が泣いてることに気づいた大地が立ち止まり、優しく頭をポンポンとなでてくれた。
そんな大地の優しさひとつにも、涙腺が緩んでしまう。
こんなの私らしくない。
大地の前ならともかく、タケルくんがいるのに泣くなんて。
「もうホテルに戻らないといけない時間だよな……。それに、愛美ちゃんに何かあってからじゃ遅いし、一度学校に連絡入れてみるか」
大地がそう提案し、ポケットからスマホを取り出す。
「そうだな、じゃあ俺は要に連絡して駅で合流しようって伝えとく」
タケルくんも要くんに連絡をするためにスマホを取り出した、そのときだった。
「あ、ラインだ」



