「やだぁ~、またここのふたりがイチャついてるんですけどぉ~!」
すると、愛美がそんなことを言い出すから、みんなから注目されてしまう。
「何だよ?もしかして、さっきの一件で距離が縮まって、ついに付き合うことになったのか大地!」
「……っ!」
タケルくんの言葉にドキッとする。
たしかに、心の距離はグンと縮まったかもしれない。
でも、まだ付き合うとか、そんなんじゃないからっ……。
「残念だけど、まだでした~!手繋いでたのは、ボディーガード的な意味でだから。これ以上、美月になんかあったら困るからな」
笑いながらこたえる大地。
……手を繋いでくれてたのは、ボディーガード的な意味だったんだ。
でも、私が望む大地との関係は、ボディーガードなんかじゃない。
やっぱり、私、大地の彼女になりたいよ……。
彼女になって、大地の隣を歩きたい。
彼女になって、大地と手を繋ぎたい。
大地の、“特別な人”になりたいの──。



