俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



賑やかな繁華街をふたり並んで歩く。


目に入ったたこ焼き屋で、とりあえず買うことに決めた。



「たこ焼き、何個買ってく?ひとりひとつじゃ多すぎだよね?」



美月が俺を見上げて聞いてくる。



「そうだな、ひとつ八個入りだもんなぁ~」



ひとつずつ買ったら、たこ焼きだけで腹いっぱいになって、お好み焼きが食べれなくなるよな。



「あ!じゃあさ、3つかって、二人ずつペアで食べることにする?そしたら、要と菜乃花ちゃんの距離も縮まりそうじゃね?」



我ながらナイスアイディア!と思ってると。



「それはいいかも。でも、私は誰と食べればいいの?」



急に不安そうな顔をする美月。



「誰とって、俺に決まってんだろ?」


「え?」


「何?不満?じゃあ、いいの?美月はタケルと。俺は、愛美ちゃんと食べても」


「……っ!それは、絶対ダメっ!」



間髪いれずにむきになって答える美月を見て、頬が緩む。



「それって、ヤキモチ?」


「そ、そんなんじゃないしっ」


「素直じゃねーなぁ」


「うるさいっ!そんなこと言うなら、私、先戻ってるからっ!」


「は?おい、まてって。美月ーっ?」



なんだよ、俺ひとりじゃ持ちきれないからって一緒に来てくれたんじゃないのかよ。


まぁ、3つくらいならひとりで持ってけるけど、並んでる俺を置いてひとりで先行くなって。


危ねぇだろ、なんかあったらどーすんだよ……。