俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



「どした?全然、グラタン減ってねーじゃん」



目の前に座る大地が心配そうな表情をしながら私のグラタンを見てそういった。



「腹減ってねーの?」


「……うん、あんまり」



キスと告白で胸がいっぱいすぎて、ご飯なんて食べられないよ。


っていうか、大地はなんでそんなに普通でいられるの?


私なんて、目の前に大地がいるだけでこんなにもドキドキしてるのに。


大地がそうやってハンバーグを食べてるのを見るだけで、正確には、その食べてる唇を見るだけで、さっきの柔らかいキスの感触がよみがえってきちゃうくらいなのに……。


って、思い出したら顔から火が出ちゃいそう。


そんなことを考えていたら。


大地は、さっと私の右手からスプーンを奪うと。



「じゃあ、一口も~らいっ!」



爽やかな笑顔を浮かべながら、グラタンをすくい、美味しそうに頬張っている。


……ちょっとそれって!


間接キス……!