……驚きすぎて、瞬きすらできない。
体は硬直したように動かない中、心臓だけは壊れそうなくらいにバクバクと騒ぎ立てている。
なんで、……キスなんかしたの?
その疑問を大地にぶつけたいのに、声が出ない。
すると。
「好きだよ、美月」
「……っ!!」
私は、その言葉に大きく目を見開く。
「幼なじみとしてでも、同居人としてでもなくて、美月の彼氏として、これからは美月の傍にいたい」
……大地。
「だから、俺と付き合って?」
「……っ、」
「返事は急がないから。前向きに考えてみてほしい」
大地からの突然のキスと告白に、私は動揺が隠しきれなかった。