それでも、愛美は、誰かがちょっとでも私に近づこうとするものなら容赦なしに奪いにかかろうとする。



「現に、愛美は、菜乃花や大地にも近づいて、私から遠ざけようとしてた……」



自作自演をした上に、友達まで裏切って……。



「そうだとしても、俺がそんなことさせない」


「……え?」



その言葉に驚き、顔を上げると、真剣な目をした大地と目があった。



「俺だけは、何があっても美月の傍にいる」



……っ!!



「……誰だって、口ではなんとでも言えるよ」



ほんとはすごく嬉しいくせに、素直じゃない私は可愛くないことを言いながらフィッと横を向くけど。


顔は勝手に熱くなっていってしまう……。



「じゃあ、口だけじゃないってこと、証明するよ」



……証明って?



「……そんなこと、どうやって??」



ちょうど目の前の信号は赤になり、立ち止まったまま見つめあう私たち。


すると。