俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



二階のベランダで洗濯物を干してると、下から大地の声がする。



「美月、そろそろ行かねーと遅刻するぞー!」


「今行くー!」



大地に聞こえるように声をはる。


急いで洗濯物を干し終え、エプロンをはずし、玄関へと急ぐ。



「そういや、二人で登校するのって、何気に今日が初めてだよな」


「……言われてみればそうかも」



大地は毎朝部活の朝練があったし。


朝練がない日でも、一緒に家を出るところを誰かに見られたらマズイと思って、時間差で出るようにしてたし。


今日だって、油断は禁物。



「大地、やっぱり家を出るときは別々にして」


「……わかった。じゃあ、行く途中の道で待ってる」


「うん」