病院で診断の結果、案の定風邪だった。
具合が悪い中、病院ではずいぶんと長く待たされてしまったから、今はとにかくベッドで横になりたい。
ようやくおばさんに家まで送ってもらい自室に行くと、制服からスウェットに着替える。
もう体はフラフラだった。
──トントン。
すると、部屋がノックされる。
「美月ちゃん、入るわよ?」
「はい、」
「お薬とお水持ってきたから、ここに置いておくわね。大地も学校を出たところみたいだから、そろそろ帰ってくると思うわ。美月ちゃんは暖かくしてゆっくり休んでね」
そう言うと、おばさんはベッド横のサイドテーブルに、お水とお薬を用意してくれた。
「おばさん。ほんとにありがとうございました」
「早く元気になってね。美月ちゃん、お大事に」
静かにドアを閉め、おばさんは部屋をあとにした。
薬は苦手だけど、これを飲んで寝たら、熱が下がってるといいな。
なんていったって、明日からテスト週間だもん……。
熱なんて出してる場合じゃないよ。



