「三浦先輩。美月を口説こうとしてたくせに、こんなところで何やってるんすか?」
大地の低い声がシンとした保健室に響いた。
「いや、これは、その、この子に誘われて……」
慌てているのか、早口で言い訳をする三浦先輩。
こんなところでイチャつくなんて、三浦先輩ってほんとチャラいんだ。
呆れていると。
「美月、行こう」
大地は私をおぶったまま保健室から出ると、ドアを思いっきり閉めた。
「あんな保健室で美月を寝かせるわけにもいかねーし、今、俺の母親に電話して迎えに来てもらえるように連絡するから、ちょっとだけ待ってな」
「え?でも……」
そんなことしたら、大地のお母さんにまで心配と迷惑をかけちゃうよ。
「美月?俺には遠慮すんのナシだから」
「……っ」
真剣な大地の顔にドキッとした。



