「保健室のベッドは具合が悪いヤツが寝る場所だろ?それなのに、」
「わかったから、もう何も言わなくていいからっ!」
私は大地の口を手で塞ぐ。
すると、
「は?誰だよ、いいとこだったのに」
イチャついていたところを邪魔されて不機嫌そうな声がしたかと思えば、カーテンの隙間からこちらを覗く男の人と思いっきり目が合ってしまった。
「……キャッ!」
その人を見た瞬間、私は思わず顔を背け、大地にしがみつく。
だって、その人のワイシャツのボタンは外れ、そこから肌が露出していたのが見えたから……。
「……って、美月ちゃんっ!?」
驚いたような、男の人の声。
「ちょっとノゾム。“美月ちゃん”って誰よぉ?」
ムッとしたような女の人の声。
だけど、私は目を向けることができなかった。



