あの頃のことを思い出したら、今、大地のとなりで笑う愛美がどうしようもなく憎くてたまらなかった。 愛美に振り回されるのはもう沢山。 どうして高校まで同じなの。 どうして修学旅行の班まで同じなの。 どうしてお昼まで一緒に食べなきゃならないの。 愛美の顔なんか見たくないのに。 愛美の声なんか聞きたくないのに。 愛美と同じ空気を吸うだけでも嫌なのに。 愛美のことなんか、キライ。 ……大嫌いだ。 お願いだから、私の前から消えてよ……。 お願いだから……。 私はキュッと下唇を噛み締めた。