「ごめんね、美月。でも、喫煙なんてダメだよ。お願いだから、これを機にもうやめてよ」
ポロポロと涙をこぼす愛美に、みんなは完全に愛美の言葉を信じ込んでしまっていた。
なんでそんな風に泣けるの。
泣きたいのは私の方だよ、愛美。
「黒橋は、土屋と友達だからこそ教えてくれたんだな」
真山先生まで、ウソでしょ?
先生まで、私より愛美のことを信用するなんて……。
悔しかった。
悲しかった。
それに、愛美と私は友達なんかじゃないのに。
愛美は、みんなの前でだけ仲良しを装おうとしているだけなのに。
どうしてそれを誰も見破ってはくれないの……。
そもそも、私に友達なんていない。
小学校時代から仲良くしていた子も数人いたけど、愛美はその子達に片っ端から近づいては自分のグループに引きずり込み、私からひとり残らず友達を奪っていったんだ……。



