「あたし、そんな菜乃ちゃんのことほっとけなくて……。だったら、男子たちも誘って、修学旅行の班メンバーみんなで食べない?って話してたところだったんだぁ。当日の班行動の行程とかもみんなで話したいなって思ってたし」
ニコリ、と笑って見せる愛美。
何が“ほっとけない”よ。
自分のことしか考えていないくせに。
「俺らは全然構わないよ。じゃあ、昼休みは教室でみんなで食べようぜ。な?要」
「うん、いいよ。タケルにも俺たちから声かけておくよ」
愛美の提案を、快く受け入れる男子ふたり組。
「ほんとに~!?よかったね、菜乃ちゃんっ!」
菜乃花に向かって微笑む愛美に、苛立ちを覚える。
「みんなでランチ、楽しみだねっ♪」
大地と要くんにもニコニコ愛想を振り撒いて。
あぁ、この笑顔に男はみんなコロッと騙されちゃうんだろうな……。



