私を見上げる、菜乃花のまんまるの大きな目。
マシュマロみたいに柔らかそうな頬は、りんごのように真っ赤だった。
「……あの、おはよう。美月ちゃん」
菜乃花の緊張感が私にまで伝わってくる。
「おはよう、……菜乃花」
初めて菜乃花のことを呼び捨てしたけど。
なんかこういうの、やっぱり気恥ずかしくて照れるな。
「美月ちゃん、体調はもう大丈夫?」
……体調?
あぁ、そうだ。
私、昨日の班決めの途中であまりの睡魔に意識を手放してしまったんだった。
「うん。それならもう大丈夫」
「ほんとに?よかったぁ~!」
その途端、菜乃花は安心したように笑った。
私のこと、心配してくれてたんだね。
……ありがと。



