俺にだけは、素直になれよ。~幼なじみとヒミツの同居~



駐輪場につくと、校舎に向かいながらいつものようにイヤホンをする。


ふと、グラウンドを見ると、そこにサッカー部の姿は見当たらなくて。


っていうことは、朝練はもう終わったんだ。


大地、教室にいるのかな。それとも、まだ更衣室?


無意識のうちに、周りをキョロキョロしながら大地の姿を探してしまっている自分にハッとした。


何やってるんだろ、私……。


こんなの、らしくないし。


気を取り直し、スタスタと早歩きで廊下を歩いてると。


──トントン。


誰かに肩を優しく叩かれ、振り向いた。


すると、そこにいたのは私よりも背の小さい菜乃花で。


菜乃花ははにかみながら、何やら口を動かしている。


私は立ち止まり、耳にしているイヤホンをはずした。


「ごめん、なに?」