「もう朝?つーか、ここって……」



アイボリーのカーテンに、白いベッド。


布団カバーは、白地に小花が散りばめられていて。


枕もいつも使ってるのと寝心地が違うと思ったら、美月の部屋じゃんか!


しかも、俺、美月のベッドでふつうに寝てるし!


……ウソだろ?


あのあとの記憶がまったくねー!


けど、いつの間にかここで寝ちゃってたってことだよな?



「もう朝ごはん用意できてるから、降りてきてね」



だけど、美月は昨日のことなんて何事もなかったかのように、いつもどおりすぎる態度。


もしかして、昨日のは全部夢?


あの素直に甘えてくれた美月は、俺の幻想だったとか?


いやいや、そんなわけねーし。


ってか、やば。


サッカーの朝練あるんだった!


俺は慌てて起きると、自分の部屋に戻って急いで支度をした。