ガチャッと部屋のドアが開くのと同時。


「美月、入るぞ!」



私の悲鳴を聞き、飛び込んで来た大地は慌てて私のいるベッドに腰かけると、私の両方の二の腕を掴んだ。



「……大地っ、」



大地の顔を見た途端、安心感からか気が緩んで目頭が熱くなっていく。



「バカ。こんなに震えて、全然大丈夫じゃねーじゃんかよ……」



そう言うと、大地は私を優しく引き寄せ、ギュッと強く抱き締めた。



「……っ」



ヤバい。


尋常じゃないくらい、今、私、ドキドキしてるっ……。