いつもはサラサラの髪がシャワーで濡れていて、流し目で私を見る大地と目が合った瞬間、心臓が止まるかと思った。 それに、大地って着痩せするタイプだったんだ。 チラリと見えたその上半身は、細身だけど、程よく筋肉がついていた。 「よ……用意するから、ちょっと待って!」 バタンといったんドアを閉める。 あーもう! 私の心臓、わけわかんないくらいドキドキしてるしっ。 大地のせいだからねっ。 大地が、高校生のくせして、無駄に色気なんてあるからっ……。