* * *




向かい合った伏し目がちな顔に。




真剣にシャボン玉を吹く、近すぎる顔に。

まつ毛長いな、なんて思って。

小さくて赤い唇が可愛くて、愛しくて。





……シャボン玉よりキスしたい、なんて思ったこと。


バカな柑奈はどうせ気付いてないんだろう。





「(──ずるいのはどっちだよ)」