……と。 「っ、ひゃ」 ふっ、と耳に吹きかけられた唯くんの吐息。 思わず変な声が出てしまって、慌てて口を塞ぐ。 真っ赤になった顔で唯くんを睨みつければ、唯くんは満足そうに口角を上げる。 ずるい。 ずるい。 この負けず嫌い。