「やらない?」

「幼稚園児かよ」



スパッと突っ込まれて、何も言えなくなる。
うん、それはちょっと思ったけども。

やっぱり高校生にもなってシャボン玉は嫌かなぁ、と視線を落とすけれど、そこはさすが私の彼氏だ。




「……やるか」





ニッと、子供みたいな無邪気な顔で、何なら私より楽しそうにシャボン玉の袋を開ける唯くん。

袋を開けたら、緑のストローと、ピンクと青の液のボトルと、カラフルなおもちゃたちが出てくる。




「実は唯くんもやりたいんでしょー」


「うるせー」



そうやって私に付き合ってくれるの、嬉しい。

こんなバカみたいなことも、ちゃんと楽しんでくれるところが、好き。