ふたり手を繋いで、座席に座って。 ガタンゴトンと揺られながら窓の外を見る。下り列車だからか、まだ夕方だからか、人は少ない。 ふたりとも黙っているけれど、繋いだ手が、ちゃんとついてるよって、言ってくれてる気がした。 「……海だ」 しばらく乗っていたら窓から海が見えて、終点近くまで来たことを知る。 青い海が太陽に反射してキラキラ輝いて、宝石みたいで。眩しくて目を細めたら、隣の唯くんも同じ顔をしていた。