* * *



「唯くん、そんなに見ないで……」



白い、レースがふわふわしたドレス。
短い裾から、綺麗な脚がのぞいている。


ドキドキしてるのがこっちまで伝わってくるような恥ずかしそうな顔をして、俯く柑奈のまつ毛が小さく震える。



滅茶苦茶にしたいくらい、可愛い。


思わずため息をついて、柑奈のその脚に、首筋に、触れたい気持ちをぐっと堪える。



「柑奈」

「うん……?」


「もっかい、していい?」



わざわざ確認を取るのは、


「っ……いい、よ」



真っ赤になって視線を逸らすその表情が、もっと見たいから。


「(本当は、俺のほうがずっとキスしたいと思ってたけどね)」