「いいね、そのドレス」



私の白いふわふわしたミニドレスを見て、優しい顔して笑う唯くん。


それだけで胸の奥が掴まれたみたいにきゅうっと締め付けられて、ジンジン熱くなる。




「可愛い」



私が照れるのを面白がるように、珍しく甘い言葉をくれる。


「俺のために着たの?」


「っ……そう、だよ」


「ふーん」



私はいつだって、満足げに笑う唯くんの手のひらの上、なのかもしれない。